銀河バンク


“「職人芸」は日本の宝”
平成22年11月3日

10月31日 日本経済新聞 朝刊30面「日本人時計師スイスで奮闘」の見出しと写真が目に留まりました。

ゼンマイの力だけで時を刻む機械式時計が再流行していて、生産額ではスイスが今も世界最大だそうです。そのスイスでは、技術や想像力で秀でた日本人が信頼され、スイスの時計産業を支えているとのことです。写真は、3,400万円もする高級時計を2ヶ月かけて造っているところでした。それが終わったら、同社会長の貴重な懐中時計の修理を託されるそうです。
又、15年ほど前、山口県の高校卒業後、時計師を目指しスイスに留学された方が、スイス人部下を率いて高級時計の新製品をゼロから設計しておられるとか、あるスイス銀行が、有能な若年時計師を支援するため報奨金を出しておられ、今年の受賞者は、日本人を選んだ等の内容でした。

何も無くした60余年前、日本の若者の多くは、探す職もなかったのです。そんな時、自分は「何ができるか。」「何をしたいか。」を自分で考え、自分の責任で頑張っていたように思います。喜んでくれる人がいたから、余計に頑張れたのでしょう。
時は変わったでしょうが、“技術や想像力”で夢実現のため頑張る。そんな若者が、いろんな分野にいる日本は、これからも世界の上位にいられるのではないでしょうか。

私たちは、若い方々が“夢を持って巣立っていく夢”を見ながら事業に取組んでおります。

日本経済新聞社さんには、すばらしい記事内容、その引用を快諾して下さったことのお礼を申し上げます。

“あんしん住宅保険は今…”
平成22年10月5日

平成21年10月1日、住宅瑕疵担保履行法(特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律)が施行され一年が経過しました。
同法は、建物を新築して供給する住宅事業者が、住宅の品質確保の促進等に関する法律で定める、引渡し後10年間の瑕疵担保責任(隠れた欠陥があった場合負う責任)義務を負うため、住宅事業者及び住宅取得者を保全するために制定されたものです。
要旨は、住宅事業者は、一住宅あたり2,000万円を10年間法務局に供託するか、認可法人(6法人から選択)に、保険・検査料を支払い、万が一に備えるという制度です。私たちは(株)住宅あんしん保証を選択しています。

保険制度を利用した場合の現況(木造3階建以下、住宅50戸未満の場合)
  1.事業者が認可法人を選択・登録
  2.地盤調査(必要に応じて地盤強化工事)……申込時提出
  3.基礎配筋検査……………………保証会社又はその依頼業者
  4.工事期間中に躯体検査…………  〃       〃
       〃   防水・屋根検査… 自主検査書を保証会社に提出
※上記以外に、従前通りの完成時検査(工事完了検査、消防署による設備・機器設置、建物使用許可検査等)があります。
一方、保険運用面では、いくつかの課題が見えています。
例えば、
  ・入居前の開始が原則であること。
  ・初回取得者のみ対象が原則であること。
   期間内に売却等で所有者が変わる場合、面倒な申請が必要。
  ・一室10m2、10戸、延100m2のアパートは、100m2一棟住宅10棟分の保険料が必要であること。
   一室2,000万円×10戸アパートは2億円分の支払額を負担し、支払いを受けるのは損害状態に応じ、
   最大でも数千万円しか支払われない
木造2階建アパートであっても、区分所有が可能であることから、分譲マンションと同一基準となっていることからきているようです。
ともあれ、住宅取得者にとっては、益々安心が得られるようになったと思います。


“事業用不動産のリスク対応が求められる”
平成22年9月7日

今年の5月30日に、このコラムで“売地情報激減”と伝えました。
7月の後半から、更に顕著になってきています。
土地の取引事例が少なくなると、取引事例法評価では、古い事例、遠くの事例を参考にすることになり、実勢価格とは思えないケースも出てくるでしょう。

一方、新築供給されることの少ない都心アパートは、小さな市場ですが、一時期を除けば常に現実的な利回りによって価格が決められてきました。
そこには、確定した入居者がいたからだと思います。
私たちは、その小さな市場で事業を行っているわけですが、7月後半で完成在庫がなくなり、現在は完成前の取引だけになっています。
 ・どのような建物が、どのように造られるか?
 ・どのような人が入居し、どのように管理していくか?
 ・どれだけの収入があり、それはどれほどの期間見込めるか?

といった、事業用資産のリスク対応説明に、ご納得いただけるようになってきたのではないかと思います。

とはいえ、今の世情は短期間に大きく変化しています。
私たちは“安心がテーマ”を掲げて日々努力しておりますが、これからもご期待に背くことにならないよう、更に気を引き締めて参りたいと思います。